嵯峩螺鈿野村について
歴史
明治末期の1910年に、初代である野村芳孝が京都の二条駅前に開業。螺鈿専門店として、卓・棚・小引出・調度類の製造卸をスタートさせました。
しかし時代の流れによりライフスタイルが西洋化が進み、和室用の燭台や香炉などは売れなくなり、売上が低迷しました。頭を悩ませていた2代目の妻である美代子が、あるときご近所さんから「それならその付けているネックレスを売ってみたら?」と言われました。それは、商品ではなく、自分用に遊びでつくったネックレスでした。最初は半信半疑で商品を並べたところ、物珍しさとその美しさから人気を呼び、なんとか売上をV字回復させることが出来ました。
現代表・3代目の野村守は、従来のアイテムの他にも、現代のライフスタイルに合うようなジュエリーやアクセサリーをメインとして制作しています。娘ののむらまりや息子の拓也も事業に参加し、商品の制作・販売の他にも、体験事業や海外事業にも取り組んでいます。
コロナ禍で売上が低迷したときにはX(旧ツイッター)を背水の陣で始めたところポストがバズり多くのお客様からご注文いただけました。
現在もSNSで知ったと、全国各地よりご来店いただき当店の螺鈿製品をお買い求めいただき大変ありがたいです。企業様とのコラボにも取り組ませていただいております。
これからも螺鈿の美しさと輝きの追求に努めながら多くの人へ螺鈿の魅力を伝えられるよう活動していきます。そして日本の伝統工芸である螺鈿の技術と文化を守り、未来へ残していきます。